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一般社団法人日本コンクリート診断士会設立趣意書

わが国では、戦後から高度経済成長期にかけて、道路、ダム、港湾、鉄道、建築物
等の社会資本の整備が図られ、膨大な投資が繰り返された結果、多くのコンクリート
構造物が構築されてきました。これらのコンクリート構造物は、経年とともに老朽化
が進み、一斉に経年劣化が顕在化し、重大事故の発生に繋がることが懸念されていま
す。このことから、老朽化した大量のコンクリート構造物のストックを、効率的に維
持管理し、活用することが今後の構造物の管理者、技術者に課せられた最大の課題と
なっています。

 しかしながら、既存コンクリート構造物を適切に維持管理できる専門技術者は極め
て少ないのが現状です。その大きな理由は、構造物の維持管理には、コンクリートの
新設に関する技術のみならず、調査・診断,補修・補強、維持管理などのきわめて広
範な技術が要求され、さらに相当の経験が必要であることによるものと思われます。

 このような社会の要請に応えるべく、日本コンクリート工学協会(JCI)ではコン
クリート診断士制度を創設し、診断、補修・補強にかかわる専門技術者を社会に輩出
しています。そして,2001年に実施された第一回から2009年の第9回診断士試験まで
に7,460名 (2010.4.1登録者数)のコンクリート診断士を社会に送り出し、高い評価
を受けています。

 しかしながら、コンクリート構造物の維持管理に関する技術進歩は著しく、個々の
診断士が最新技術を常に保有・活用し,社会に貢献していくには現状では十分な対応
が出来ず,社会的地位の確立には至っていない状況にあります。

 そこで、各地区に設立されているコンクリート診断士会の活動を強力に支援しつつ、
効率的な連携により、コンクリート診断士の技術力向上を図り、構造物管理者への
PR等を通じて診断士制度の目的達成のために組織的な活動を通して社会へ貢献する
とともに、診断士の社会的信用・地位を向上することが必要です。

 これらのことを実現するために現在,各地区に設立されている診断士会の活動を
「全国組織に拡大させ、より強固なものとすること」が診断士会を全国組織化するこ
との目的であり、その結果として大きなメリットが得られると考えます。よって、全
国的な診断士資格を有する者の集まりとして「日本コンクリート診断士会」を設立す
ることをご提案いたします。 

本主旨をご理解の上、是非本会に御参加いただき、御支援を賜りますようお願い申
し上げます。

 なお本提案は、日本コンクリート工学協会のご指導・ご支援をいただきながら進め
てまいります。

                                 (以上)

       


                  CopyRight  '2010 日本コンクリート診断士会